首都客運
 Capital Star 首都
 2006年8月31日、台北-基隆間の高速バスとして、新規営業開始した。
 台北は美麗華バス停を起点として、内湖の新興オフィスビル街を一巡して、堤頂ICから中山高速公路の外線(長距離バスに乗って通る高速の、もう一段上の段を走る、台北市内を通過する道)を走り、一路、基隆を目指して高速道路を走る。基隆は国光客運などと同じく、港の最も奥に面した忠一路、基隆駅前に到着する。
 
 全区間の運賃は35元で、台北市内から基隆駅前としては最安値。しかも、内湖地区では公車(路線バス)として扱われ、乗降とも可能で、一段収費(15元)。さらに、YoYo-Cardが利用できるという優れものである。

    美麗華バス停とは・・・
 台北市街地の北に位置する基隆河の対岸に大きな観覧車がある。そこが美麗華百貨店(Mirama)。このショッピングモールの北側(山手)に走る捷運(MRT)の建設真っ盛りの道端にある停留所。まだ公車指南手冊などでは西康里や劍潭寺という表記になっているものが多いが、2006年に美麗華と改名。
 公車(路線バス)のバス停と同居しており、上の看板がこのバスのバス停。美麗華は目の前。美麗華へは免費バスが頻繁に走る。詳細はこちらを参照して欲しい。 
基隆・忠一路のバス降車エリアにて  基隆の乗り場は・・・
 台鐵(TRA)の北の終点、基隆火車站を出て左手に進むと、駅トイレがあり、その先の開いているのかいないのか分らない商店街の前の、高速バス乗り場エリアから出る。(國光客運とは駅を挟んで反対側)
 行き先が台北になっている福和客運の2階建てバスや、赤いバスの隣。
 最近のガイドブックでは、海洋博物館の道向かいという表現がよいか。このバス乗り場近辺にはコンビニはなく、何故かいつも便所くさい。

基隆車站乗り場にて


 車内は4列シート。トイレはない。3台の液晶TVがあり、TVを放映している。高速に入る前に、安全須知のビデオ(DVD)が流れる。飛行機のそれと同じような構成で、窓撃破器の使い方や、非常口の開け方など丁寧な創り。車体の外からのメインドアの開け方は初めて解説を見た。(よく運転手が乗り込むときにやっているものではあるが・・・)

 リクライニングシートは程好い硬さで、40分程度の所要時間では必要充分。写真よりも更に傾けることが可能。
 この椅子、肘掛が跳ね上げ式でなく、強く押すと下に回転する。間違ってもここに座らないように注意必要。転倒して怪我必至。
 車内電光表示に、台北-基隆で最も豪華、と表示されていたが、筆者は国光客運の国光號(台北東站〜基隆)の方が豪華だと思う。

 車内照明が灯ると、このような感じになる。
豪華な高速バスのような、ムードを重視した照明ではなく、ビジネスライクな、蛍光灯の直接照明である。 

 窓側天井(冷気ダクト)下にある、読書灯・エアコン吹出口、下車ボタンのユニット。
 斬新なデザインかもしれないが、懲りすぎて分らなくなったのであろう、下車ボタンにはとってつけたような書き込み表示が・・・

 正面TVの上にはLEDの表示器。文字が大きいのはありがたいが、一面表示文字数が全角で5文字なのは読むのに気が抜けない。
 TVの左にはデジタル時計。その下、ルームミラーの左手には、液晶TVがあり、運転手がバスのあちこちに仕込まれたCCDカメラの画像を確認することができる。

 前面窓中央の赤い花は新車である証。台湾では新車購入した場合、ディーラーがこれをつけて納入する。(自家用車も然り。)
 運賃投入箱のほか、yoyo-Cardの機械も装備。高速バス初である。その左はPOS型発票器。取材日は免費運行日だったため、全て電源が入っていなかった。

後部はいたってシンプル

美麗華-基隆車站とも表示する

基隆車站前にて

路線バス同様、屋根に「首都客運」の表記
三峡線:916系統公車(市バス)
 捷運(MRT)板南線の西端、永寧(ヨンニン)車站前から三峡への916系統にも2006年9月から首都之星が導入されている。この路線は土城ICから三鶯ICまで北二高速を利用する市バスであるが、高速バス仕様の4列ハイデッカータイプを使用して運行している。
            ↑:510-FG
 首都之星は、上の美麗華〜基隆間の高速バスと同じ車輌。3桁の系統番号を有する市内バスとしては破格のサービス。

                     
→:509-FG
 異端児の白い首都之星。首都之星であることを表記はしてあるが、★がない。車輌自体は青の首都之星と同じ。
↑:513-FG後面
 広告窓を広告窓として使用せず、三峡行きの916系統であることを主張している。


←:509-FG
 新車の印、紅花はちゃんと車外に立体的に取り付けられている。
TOPへ戻る    悠遊網路線図   首都(礁溪・宜蘭・羅東便)

取材日:2006年9月2日

inserted by FC2 system