阿羅哈(アロハ)科技客運


台北総站にて(MAN車)
阿羅哈客運は台北-台中・嘉義-高雄を営業している総統座椅バス。料金も台灣随一であるが、それに見合ったサービスが提供されている。
車内でお絞りと簡単な菓子が貰えるのは他にも尊龍バスも同じであるが、阿羅哈は小姐が乗っており、注文を聞いてドリンクを席まで運んでくれる。
台灣の高速バスは導入年によりバスそのものの機械的性能は勿論異なるが、内装も大幅に異なることが多い中、阿羅哈は内装を統一し、どの車に当たっても同じ乗り心地、同じ雰囲気を演出しているところは特筆すべきである。
2005年、台北總站(バスターミナル)創設時、乗り場移転を拒否して行政と一悶着あったため、ターミナルの乗り場が一番奥という乗客の不便を伴う貧乏くじを引く羽目になったが、2006年、台中・朝馬の乗り場を大改装して台北-台中の運行免許を取得し、正式路線に昇格し、利便性も高まった。

高雄・建國路にて(SCANIA車)

内装は2列の緑の総統座椅が並ぶ。窓ガラスも緑系の色付で、物によって濃淡はあるが、全体的に緑の部屋に入った感じで、昼でも少々暗く感じる。この暗さは、ある意味シートを倒して寝るには最適である。


夜間、車内照明が灯るとこのような雰囲気。派手な照明の大好きな台湾人にとって暗すぎないのだろうか?

総統座椅→
ビニールレザーながら軟らかい座り心地で、椅子そのものもどっしりしており、シートを倒していても走行振動を上手く吸収して安心感のある座席。オットマン付フットレスト、背もたれのリクライニング共電動で、さらに按摩機(バイブ)を内蔵している。

阿羅哈バスの特徴として、窓下に100VACのコンセントが装備されている。パソコンや携帯の充電に使えるが、パソコンを使うには机が無いので少々不便。窓枠が無いので充電中の携帯はドリンクホルダーに入れるしかない。飲物置きが不足する。

各座席に10吋の液晶TVを装備。ニュースチャンネルでは台風情報を見ながら、この先の所要時間を読むのも一興


便によっては日本映画も見れる。(盲導犬の一生を描いたある映画)

他にもTVゲームや、カーナビで現在地を見せるもの、前方カメラ影像など、車によって多少内容が異なる。
←←
前方景色を映し出す。結構楽しいサービスだ。音声はBGMとなる。


運転席はこんな感じ。(#345) 手前の椅子は小姐用。天井の柄は、日本のデコトラかダンプカーの雰囲気。運転席も緑一色なのだ。
正しい使い方
    
按摩椅(アモイ)=按摩椅子のバイブスイッチ
どういうものか分っていても、乗ると一度は操作をしてバイブをさせてしまう。

 車輌中ほどの、このステップ階段を降りてゆくと、トイレと非常扉となっている。


 非常扉の外から階下のトイレドアを眺める。
この非常扉は、希であるが、乗客の出入にも供することがあるほか、小姐が後退誘導を行った後の小姐乗り込みにも利用されている。
 阿羅哈バスは台中の高速1号線朝馬IC脇の朝馬站から台中站までの間は通常車体のバスが走らず、小型バスに乗り換えさせられる。マイクロバスを思いっきり改装しており、マイクロバスのクセにプラグドアを採用したり、レザーシートを装備したり、至れり尽せりの豪華仕様。勿論無料であるが、残念なことに通常車体のような総統座椅ではない。(当然収まらない)
 通常バスが24時間営業のためこちらも30分おきに朝馬-(台中港路)-市政府-台中站-(建國路)-干城(隻十路)を結んでいるが、深夜は1時間おきとなる。

 運行は子会社の大旺通運による。
         
        朝馬車站に集結したシャトルバス
路線
公式サイトには全ての運行路線が記載されていないようで、実際には以下の5種類が走っている。
台北⇔高雄
台北-新荘-林口-桃園-新竹-(朝馬通過
-岡山-楠梓-高鳳-九如-高雄
台北←台中→高雄
台北-新荘-林口-桃園-(新竹通過)-朝馬-岡山-楠梓-高鳳-九如-高雄
台北⇔嘉義
台北-新荘-林口-桃園-新竹-斗南-大竹-嘉義北-嘉義総站
台北←嘉義→高雄
台北-新荘-林口-桃園-(新竹通過)-朝馬-嘉義北-岡山-楠梓-高鳳-九如-高雄
注1:太字;停車バス停、細字;しばしば通過(係員取次ぎ必要)
注2:新荘、九如は一般道、林口は林口長庚醫院前にある。その他はIC傍にある。

板橋⇔新竹
板橋 - 新竹市内(牛埔東路-経国路-水田街-馬階医院-清華大学-交通大学-新竹乗傳站ほか)
所要:1時間半、北二高経由、130元(2006年現在)
注:太字;市バス、他のバス、他の交通機関への乗り換えに便利なバス停

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